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【アニメ】今期さらざんまいは見ておくべきだった


こんばんは!もずです。

社会人になってからというもののあまりアニメをみなくなっていたのですが、

好きな原作のアニメ化ということで今期は鬼滅の刃とフルーツバスケットだけ最初見ていたんですね。

 

基本的に春アニメは何々があって…なんていう風に一覧を見ることをしないのでノーマークだったんですけど。

 

今期、これ見逃しちゃあかんやろ…ってのを完全に見過ごしてました。

その名も「さらざんまい」です。

後追いで3話までアマゾンプライムでみて、昨日からリアタイで見はじめたので魅力を語っていきます。

さらざんまいの監督は幾原邦彦

知っている人は知っているというべきなのか。

「少女革命ウテナ」や「廻るピングドラム」、「ユリ熊嵐」などの監督を務めた方です。

どの作品も独特の個性を放っていて、難解かつ意味深な作品というのが特徴です。

 

それが故に考察が好きな方は本当にどハマりしていろいろ考察を重ね、僕自身はアホなのでその考察を見てはえーなるほど…とはなっていますが、好きな人はとことん好きという感じのアニメを作る監督というイメージを個人的にもっています。

 

今作もそんな幾原テイストが存分につまっているので幾原監督の作品が好きっていう人はとりあえず見て損はないですし、今まで触れたことのない人は一度触れてみてほしいです。

前作のユリ熊嵐ですら4年前なのいまだ触れたことないって若い人はけっこういるんじゃないでしょうか?

どんな話なの?

フジテレビ系列のノイタミナ枠で放送中のさらざんまい。

テーマは「つながり」キャッチコピーは「つながっても、見失っても。手放すな、欲望は君の命だ。」です。

そんなキャッチコピーでどんなあらすじなのかというと。

舞台は浅草。

中学2年生の矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人はある日、謎のカッパ型生命体“ケッピ”に出会い、

無理やり尻子玉を奪われカッパに変身させられてしまう。

『元の姿に戻りたければ“ある方法”でつながり、ゾンビの尻子玉を持ってこい』

ケッピにそう告げられる3人。少年たちはつながりあい、ゾンビの尻子玉を奪うことができるのか?!

 

同じ頃、新星玲央と阿久津真武が勤務する交番でも

何かが起ころうとしていたー。

※公式サイトより引用。

 

いやなんのこっちゃ分からんって感じだと思うんですが、尻子玉は欲望をためる器官でそれを奪い奪われして…って考えるとキャッチコピーにつながりそうな気がする。

 

また、カッパとカワウソが敵対しているのですが、そういうところからは芥川龍之介の「河童」を想起させられたり、1話で現れた箱(=他者の欲望)をかぶることで安堵感を得るゾンビにはなんとなく安部公房の「箱男」を思い出したり、そう考えると他のものにも何かしらの近代文学的要素があるのかな…と思いつつ、分かりそうで分からないもどかしさを覚えます。

もっと教養があれば…

難解さを紐解くことだけが楽しさではない…と個人的に思っている

ここまでの話を聞くと、とにかく意味深で考察好き向けなのかと思われるかもしれませんが、僕個人としては決してそうじゃないと思っています。

 

幾原監督の作品は装飾が多いですが、作品のテーマに関して、きちんとある種の解答をしっかり提示していきます。だから見ていてカタルシスがあります。それは台詞であったり、絵であったり。それ単体できりだすと一見変哲な構図や、台詞も作品通してみるとハッとさせられて、なんというか「頭でなくて心で感じた!」という気持ちに毎回なるんですよね。

 

それプラスで意味深なところを考察する楽しみ方もしても良いし、でも意味深なようでこのシーンはそのほうがかっこいいからこういう構図にしてるよーでもどんな受け取り方でも楽しんでくれたらそれでいいんだよーみたいな爽快感、決してモヤモヤが残らない感じがあって…そして気づいたらその世界観が癖になってる。

 

そんな魅力が幾原監督の作品にはありますし。

触れたことない人はぜひ「さらざんまい」見てみてください!

さらっと…

 

それでは!